釧路湿原の魅力2 釧路川をカヌーで下る

釧路湿原の魅力2
釧路川をカヌーで下る

釧路湿原にはおびただしい川が縦横に走り、湖沼が点在している。その風景はまさに水の王国という形容がぴったりだ。ヌマオロ川、コッタロ川、チルワツナイ川、雪裡川、幌呂川、温根内川、阿寒川、塘路湖、シラルトロ沼、達古武沼 etc. その中でも特に、屈斜路湖に端を発する釧路川が、湿原を悠々とひときわ巨大な蛇のようにうねりながら太平洋に流れ込むさまは、まさに神話的景観と呼ぶにふさわしい。創造をはるかに越える規格外のスケールです。

しかし今、旅人はその釧路川を神の目ではなく、水鳥の目で眺めている。塘路湖を出発して細岡駅前までカヌーで川を下っているのだ。腰のすぐ横には透明にゆらめく川面がある。手ですくってみると、まだ水ぬるむというほどではない。木立の若葉が微風にひらめき、無数の生命が眠りから目覚め躍動の季節を迎えようとしていた。枯れ木立に霧氷の花が咲き川面に蓮の葉氷が浮かぶ厳寒期や、けものの匂いが入り交じる夏の盛りとは、また違ったこの季節。目を閉じると、かすかな水の匂い、ひたひたとカヌーの横腹を洗う水の音。静寂の中で、視覚以外の感覚が目覚めてきたようだ。と、枯れ草を踏む小さな物音に目を開けると、ガイドの指さす方角にエゾシカの親子! さらに、前方の木のてっぺんにはオオワシが、われわれを睨みつけていると見えたのは気のせいだろうか。森の奥からカカカカカカカカと聞こえてきたのは、アカゲラの巣作りだ。・・・静寂の中にもいろいろな生命の営みがある。わずか1時間ほどのカヌー下りだったが、水の側からの情景を見聞きして、あらためて釧路湿原の宝物のような豊饒を感じずにはいられない。

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