摩周湖の魅力3 世界屈指の透明度を科学する

摩周湖の魅力3
世界屈指の透明度を科学する

摩周湖の水の透明度とは、どれほどのものか? 世界一なのである。透明度世界ランキングというものがあって、摩周湖は1931年に最大透明度41.6メートルの世界記録を達成している。2位はシベリアのバイカル湖で40.5メートル(1911年)、3位以下にはアメリカ・タホ湖の32.7メートル、田沢湖の30.0メートル、猪苗代湖の27.5メートルとつづいている。近年は透明度が落ちていると言われるが、世界屈指であることには変わりがない。

摩周湖の水の透明度は、実は不思議でもなんでもなく、奇跡的な神の配剤によるものだった。以前にNHKの特集番組で透明度の謎について紹介されたことを思い出した。つまり、神の配剤その1は、流入する川が一本もないにもかかわらず、ではなく、そうであったからこそ、川が運び込むプランクトンや土砂などによる汚染をまぬがれてきたことである。また、神の配剤その2は、摩周湖の水源のほとんどは雨と雪解け水が占めているが、湖面の水位は季節に関係なくほぼ一定を保っている。なぜか? 大量の水が自らの圧力で一旦地下に潜りこみ浸透性の高い火山灰層でろ過されてからふたたび湧き出す、というカルデラ湖ならではの天然の水循環ろ過システムが備わっていたことである。さらに、配剤その3は、人の手が容易におよばない地形と場所を神が注意深く選んだことである。このいずれの要素が欠けていても摩周湖の世界クラスの透明度は成立しなかっただろう。奇跡とは、こういうことを言う。

透明度の高い湖沼(環境庁編1989年)
順位 湖沼名 透明度(m) 湖沼の種類
1 摩周湖 25.5 カルデラ湖
2 然別湖 19.5 堰止湖
3 倶多楽湖 19.0 カルデラ湖
4 支笏湖 18.0 カルデラ湖
5 赤沼 16.5 堰止湖
6 パンケトウ 15.9 堰止湖
7 中禅寺湖 13.5 堰止湖
8 洞爺湖 13.0 カルデラ湖
9 本栖湖 12.7 堰止湖
10 十和田湖 12.5 カルデラ湖

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