摩周湖の魅力4 霧の向こうをのぞいてはならない

摩周湖の魅力4
霧の向こうをのぞいてはならない

霧の摩周湖、という。そんな有名な歌があるくらいだが、晴れ男の旅人の場合は幸か不幸か霧を見たことがないのである。実際のところはどうなのだろうか。あるデータによれば、霧は6月から7月にかけて多くなり、湖が一日中見える日はひと月のうち約15日、時々見える日が約10日、全く見えない日が5、6日、というからかなりの頻度で発生している。湖面から立ちのぼる放射霧、太平洋の黒潮暖流が親潮の寒流によって冷やされ海霧となってここまで到達する移入霧など、発生原因や場所・時刻によってさまざまな種類があるようだ。しかし、霧のために摩周湖を見られなかったとは嘆くまい。“霧の摩周湖”が見られたのだから。それだけではない。「湖が全く見えない5、6日」はひょっとしたら、摩周岳(カムイヌプリ=神の山)に住む神々が湖に降りてきて神秘のヴェールの向こうで水浴を楽しんでいるかも知れないのだ。

「ギリシャの神ゼウスはハクチョウに変身してスパルタ王の妻を誘惑したらしい」
「王の妻レダは美人で評判らしいからな」
「オオハクチョウならばとなりの屈斜路湖にも毎年たくさんやってくるが」

耳をすませば、そんな神さまたちの世間話も聞こえるかも知れない。

摩周湖の霧にまつわるこんな話がある。

「摩周湖を訪れて霧で湖面が見られなかったカップルは長持ちする」
「未婚者がよく晴れた摩周湖を見ると婚期が遅れる」
「金持ちが摩周湖を訪れると霧に閉ざされ、貧乏人が訪れると晴れる」

どんな観光地にも転がっている都市神話のたぐい、とは見える。しかしまた、摩周湖を見られなかった人間たちに対して、水浴の楽しみのために湖面を霧で隠した神々のせめてもの計らい、とも想像するのだが--。

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