屈斜路湖の魅力6 硫黄山の、天国と地獄。

屈斜路湖の魅力6
硫黄山の、天国と地獄。

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辺り一帯に強烈な異臭が漂っている。硫黄山は標高512メートル、約7000年前の屈斜路カルデラ内の噴火によって形成された活火山で、最後の噴火は数百年前に起きている。硫黄を豊富に含み、富国強兵を標榜する明治期には燃料や火薬の原料として盛んに採掘された。その運搬のために敷設された鉄道が今日のJR釧網本線の基になったことはすでに述べた。アイヌ語でアトサヌプリ=裸の山というように、ゴツゴツしたむき出しの岩肌ばかりの光景が広がり、1500以上あるという噴気孔からはつねにごうごうと轟音を響かせて白い噴煙が立ちのぼる。

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この人間を寄せつけないような地獄の様相の山は、しかし一方で、温泉という天国を人々にもたらした。近くの川湯温泉の泉質は草津温泉とよく似た強酸性の硫黄泉で、源泉100%の北の名湯として全国に知られる。その湯は摩周湖の伏流水が硫黄山の地下を通る際に熱せられ湧出しているといわれている。硫黄の匂いと湯けむりが漂う温泉街は、旅人に一夜の休息を誘う風情がある。ここで見逃せないのが、川湯エコミュージアムセンターから硫黄山のふもとへと至るつつじヶ原自然探勝路。アカエゾマツ、ノリウツギ、ミズナラ、ハナゴケ、ガンコウランなど変化に富んだ植生が連続する。なかでも100ヘクタールにおよぶ日本一のイソツツジの群生は素晴らしく、見ごろの6月には見渡すかぎり白いじゅうたんを敷きつめたようで、思わずここで大の字になってみたい誘惑に駆られる。

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